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たとえば、転倒してから、声も出にくく体が痛く苦しい人が、内服して20分で楽になり普通になったり、体のかゆみや喘息が明らかに楽になるなど効果が早い人。アトピーのように、日毎によくなり、6週間でほとんど正常に戻る人。慢性の副鼻腔炎(蓄膿)で病んで困っている場合、内服で楽になるが、何ヶ月続けないと完治しない人。リウマチ、クローン病や潰瘍性大腸炎のように難病の人も、体調が正常になるのに1~3ヶ月かかり、さらに体質が改善されるまで1年以上の内服の必要な人もいます。
いずれにせよ、完治するまでの期間より、日常に普通の生活ができるようになるまでの期間は、漢方薬の組み合わせでかなり短くするとことができます。
そういう意味では、効きは遅いとは言えないと思います。西洋薬で改善しない人々も改善していくことは、よく見られます。
もちろん、体質に合わない処方であったりすれば、すべての薬に副作用はあります。
また、尿の少ない人や、やや高血圧の人は甘草が多く入ると血圧の上昇やむくみが出現したりすることがありますので、よく問診をして甘草の量を減らした処方をします。
次に、体質の個人差によって皮疹もみられますが、処方の変更で治ります。
一人ひとりの体質に合った処方をしますので、副作用はめったには生じません。不思議に思うことや体の変化についてはお聞きください。
よく食前30分とか、食間がよいと言われていますが、忘れずに飲むことが大切なので、食前・食後・食間いつでも構いません。ただ、胃が弱い人は食後がよいでしょう。
また、内服しはじめて、2・3日目又は3・4日目に体がだるく重たくなったり、便秘したり、初めての不安な経験をするかもしれません。怖がらずに内服続ければ、次の日から体調がむしろよくなり、自分の今での症状が消失したりします。これを瞑眩(めんげん)と言います。初めてで不安かもしれませんが、これを抜けないとよくなりません。もし、続いて御不安なときは電話ででもご質問ください。
健康保険が使えますので、むしろ安いと喜ばれています。
一人ひとりに合った煎じ薬で処方しますと効果は強いこと、またエキス剤にない処方ができるのでよいのですが、煎じ薬は、煎じる手間と匂いの問題、そして持ち歩くことの不便があります。ですので、重い病気やエキス剤で処方できない人に限って処方しています。
エキス剤は保健薬であり比較的安価です。普通の粉薬のようにいつでもどこでも飲めます。たいていの病気はこれで治ります。